学生の頃から自分で仕事をしたいと思っていました。ですから最初に選んだ会社も年齢に関係なく、色々な経験をさせてもらえるよう、動きやすい規模の会社へ入社。サービスのみならず、お金のこと、スタッフの教育、経営など、あらゆることに携わることができましたね。そこで、実感したのは良くも悪くも経営を左右するのが人件費ということ。今月は売上が悪いからといって、社員を解雇するわけにはいきません。だからこそ、セルモのシステムに魅力を感じたのです。他にも個別塾を比較しましたが、最初からセルモに決めていました。また、ゲーム世代の私にとって、パソコンを使っての授業は非常に自然だった。子ども達も楽しめると確信したのです。
携帯電話販売店を辞めた後、教育の分野で頑張ってみたいと思いながらも、すぐ独立するか、社員になるかは少し悩みました。そして、一度は社員として他の学習塾の教室長になることを選んだのです。その間もセルモの方が気にしてくれて、私の気持ちを応援してくれましたね。無理矢理といった雰囲気ではない対応に好感を感じました。少し遠回りしましたが、教室長を務めたことは良い経験になったと思います。その後は、社員としての教室長を卒業。いずれは独立と考えていたので、とにかく節約・節約で、出来るだけ貯金しました。そして日本政策金融公庫からの融資を加えて、満を持して豊中に教室を開校することができたのです。
開業当初、まずは認知度を高めようと無料の夏期講習のキャンペーンを行いました。30人もの生徒が集まったのですが、その中には対象外となる幼稚園の子どもも…。小学校一年生のプログラムには、ひらがなを学ぶ内容もあるので、一緒にまずはひらがなからスタート。パソコンが楽しかったようで、90分間、授業に参加してくれました。小学生になったら来てくれると約束してくれました。
私自身、中学・高校時代は、勉強は「やらされている」といった気持ちでした。それが大学に入学して、ある面白い先生のおかげで、勉強を自らする楽しさに気づかせてもらえました。勉強が楽しくなるのは、本当に小さなきっかけだと思うのです。この経験から、子ども達にはとにかく分かりやすく授業をするように努力しています。そのことが彼らの成績アップややる気に影響して、「先生分かりやすい」という嬉しい言葉をもらえるほどの手応えを得ています。それは生徒数を増やすことにも直結していて、子ども達からの紹介で生徒が来てくれる成果も生まれています。この調子で軌道に乗れば、2教室目開校という次のステップも遠い夢ではありません。
授業をしていると「あ、こんな資料があれば、いいな」とか「これをやってみよう」というアイデアが浮かんでくるのです。それを始めようと思うと、気がつけば12時をまわっているということもあります。でも決してストレスではありません。だから朝はゆっくり眠れるこの生活は、気に入っています。もう少し落ち着いてきたら、大好きな温泉旅行に出かけたいと考えています。